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【後期流産】20週での死産を経験したお話〜今辛い思いをしている方へ〜

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私は初めての妊娠で20週での後期流産を経験しました。

後期流産が発覚したあと、同じ経験をした人のブログを探してひたすら読んでいました。

だけど後期流産を経験した人って少ないんですよね。

検索してもあまり出てきませんでした。

いつか私が後期流産を乗り越えた時にブログを書いて、今苦しんでいる人たちに何かを伝えたい…

そう思ってブログをはじめました。

読むのが辛いところがあれば飛ばしながら読んでいただければ幸いです。

後期流産が発覚するまでの妊娠経過

流産した時の妊娠経過って最初から順調じゃないんでしょ?と思われる人も多いのではないでしょうか。

私の場合は後期流産が発覚する前の16週の検診までとても順調でした。

順調と言っても何をもって順調かという定義はないと思いますが、

5週で妊娠が確定し、7週で心拍確認ができ、検診のたびに週数の標準より大きめにどんどん成長していました。

9週からはエコーの度に元気に動き回っていてとても可愛かったです。

こんなに元気な子生まれてくるの楽しみだね!なんて先生も笑うほどでした。

16週の検診でも元気に成長していて、次の検診では性別がわかるかな〜なんて言われていました。

つわりは辛かったですが、腹痛や出血、お腹の張りなどもありませんでした。

本当に順調な妊娠経過だったと思います。

しかし20週の検診で後期流産が発覚しました。

20週の検診で後期流産が発覚

いつも通りに検診に行き、先生がお腹にエコーを当てるとあれ?という顔をしました。

先生のその顔を見て私もエコーを見てみると、いつもと何か違うと思いました。

赤ちゃんが全く動かないし、心臓が動いていません。

先生の「赤ちゃん亡くなってるね」の言葉に頭が真っ白になったのを今でも覚えています。

結果的に原因不明の後期流産と診断されました。

後期流産を宣告されてすぐに、今日か明日から入院して赤ちゃんを出す処置をしましょうと言われました。

亡くなっている赤ちゃんがお腹にいるとあなたに悪影響しかなく一刻も早く出す必要があると言われ、

気持ちが追いつかないまま家に帰り次の日から入院することになりました。

後期流産の処置について ※閲覧注意

後期流産の処置について知りたい方のために詳しく書くので苦手な方はここを飛ばして読んでくださいm(_ _)m

 

入院期間は私の場合は4日間でした。

1、2日目は子宮口を開く処置

3日目は促進剤を使用し分娩

4日目は朝診察を受けて異常がなければ退院

という流れでした。

入院期間が何日になるのかは子宮口の開き具合によって変わるので、最短で4日〜と説明されました。

子宮口を開く処置について

流産というと手術で処置を受けるのかと思っていたのですが、12週以降だと胎児が大きくなっているので促進剤を用いて分娩しなければなりません。

そのために子宮口を開く処置が必要になってきます。

私の場合は1日目にラミナリア、2日目にバルーンを使用しました。

入院してすぐにラミナリアを2本、午後に抜いて新しく5本、2日目にバルーンを使用しました。

ラミナリアやバルーンの処置はすごく痛いと評判ですが、私はラミナリアは痛みを感じませんでした。何か入ってきてるな〜くらいの感覚でした。

バルーンは正直痛かったですが、声が出るほどではありませんでした。

赤ちゃんが亡くなったショックで心が痛くて他の痛みに鈍感になっていたのかもしれません。

これから処置を受ける方は痛くない人もいるんだと思ってもらえれば幸いです。

促進剤を使用して分娩

3日目の朝子宮口を確認して開いていたので促進剤を膣内に入れました。

促進剤は点滴ではなく膣剤でした。

9時に入れて午前中には赤ちゃんに会えるよと言われ、10時くらいから陣痛が始まり10時半くらいに破水、すぐに分娩になりました。

赤ちゃんは小さいので皆さんがイメージするような分娩ではなく、お腹に力を入れるとするんっと出てきてくれました。

自然にでなければ器具を使って頭を潰して出すと言われていたので、綺麗なまま会うことができてよかったと思っています。

赤ちゃんの顔を見た時ずっとこらえていた涙が止まりませんでした。

まだ20週なのに目も鼻も口も綺麗にあってとても可愛かったです。

わからなかった性別は男の子ということがわかりました。

私は女の子だったらいいな〜なんて旦那に言っていたので、私が女の子がいいって言っちゃったから生まれてくるの嫌になったのかな?ととても後悔しました。

無事に生まれてくれたらどっちでもよかったのに。

分娩後にやらなければならないこと

後期流産と言っていますが、事務手続き的には12週を超えていると死産扱いになり役所に「死産届」を出さなければなりません。

そして赤ちゃんの「火葬」が必要になります。

また出産しているので「出産育児一時金」を受け取ることができます。

ただでさえ辛い中、様々な手続きが必要になってきます。

病院で代理で手続きしてもらえるものもあるので、お願いできるものはお願いした方が気持ち的にも楽だと思います。

私は全て病院にお願いして代理で手続きしてもらいました。

後期流産後に辛かったこと

突然お腹の赤ちゃんがいなくなり、手元に残る骨壷…

当時のことを思い出すと今でも苦しい気持ちになります。

退院後私が辛かったことをまとめてみました。

旦那との気持ちの違い

旦那は私が入院中に気持ちを切り替えた!と言って気丈に振舞っていました。

ですが私はたった4日の入院期間では気持ちを切り替えることができませんでした。

退院後ふとした瞬間に涙が溢れてしまい、

旦那に「泣いたって帰ってこないんだから泣くな。笑ってないと赤ちゃんが帰ってきてくれないぞ!」と怒られていました。

旦那は前に進んでいるけれど、私はまだ立ち止まったままでした。

我が子を失って数日なのに旦那の前で泣くことも許されなかったことが辛かったです。

もし流産を経験した方が身近にいる方が見てくださっていたら、ぜひそっとしてあげてほしいです。

子供を産むことができるのか不安になる

初めての妊娠での後期流産だったので、私はお腹に来てくれた赤ちゃんを産んであげることができる体なのか不安になりました。

後期流産した原因がわからないままだったので、自分が原因なのではないかという思いがずっとありました。

退院した時に、次の妊娠は産後の生理を最低3回見送ってからにしてくださいと言われました。

いつ来るかわからない産後の生理が来てから、規則的に来るかもわからない生理を3回も見送るなんて私はいつ妊娠することができるんだろう…

仮に妊娠できたとしても出産までたどり着けるのだろうか。

お腹に来てくれた赤ちゃん、旦那、お互いの両親、とにかく妊娠を喜んでくれていた周りの人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

妊娠していたことを知っていた人に会うのが怖い

安定期を過ぎていてお腹も大きくなっていたので、家族はもちろん、お互いの友達、職場の人、近所の人もみんな知っている状況でした。

旦那から話せる人には話してもらいましたが、知らない人からはばったり会って「赤ちゃん元気?」なんて話しかけられることもあり、いちいち説明するのがとても辛かったです。

初期流産を経験している人は意外と多いようで、

「私も経験あるから気持ちわかるよ。次はきっと大丈夫だよ。」

と色々な人から言われました。

元気づけようとしているのはわかりますが、その時は素直に受け取れませんでした。

陣痛を経験して出産して、赤ちゃんの顔も見ているのに、簡単に次とか言わないでほしい。

身近にそういう人がいたら、励まそうとしてくれている気持ちが嬉しいと思えるまでそっとしていてあげてほしいなと思います。

後期流産後の妊娠について

前にも少し書きましたが、退院時に次の妊娠について説明がありました。

・最低生理を3回見送るまで妊娠はしないでください。

・最初の生理は早ければ1ヶ月後、長ければ3ヶ月くらいこない人もいます。

・今回の流産は原因不明。次はたぶん大丈夫だと思います。

とのことでした。

説明を聞いた時は「お腹にいた子に早く戻ってきてほしい」と強く思っていたので、

そんなに待てない!すぐにでも妊娠して戻ってきてもらいたい!と思っていしまいました。

今思えば身体も心も落ち着いてからの妊娠が望ましいですよね。

 

結果的には3回目の生理まで待てずに2回目の生理がきたあと妊娠し、無事出産までたどり着きましたが、

3回目まで待たなかったことが関係あるかは分かりませんが、トラブルだらけの妊娠生活となりました。

 

今辛い思いをしている方へ

私も同じ経験をしているので辛い気持ちが痛いほど分かります。

今でも骨壷を見ながら泣いた日々が忘れられません。

無理に前に進もうとせずに、立ち止まってもいいと思います。

いつか自然に前に進める日が来ます。

そしてお空に帰ってしまった我が子がもうママ大丈夫だな〜と思ったら戻ってきてくれるかもしれません。

私もとても辛かったけれど、今とても幸せです。

読んでくださっている皆様にも必ずそんな日が来ます。だから大丈夫。

皆様の幸せを心から願っています。

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